住職挨拶

 当山は、古くは桜沢の地で観自在院として、行基菩薩の時代から人々の信仰があり、近世では地域のお祭りの拠点として人々が集う寺院でありました。しかし、時代の流れと共に徐々にお祭りの形を成すことは無くなってしまいました。さらに、近年におきましては、仏教に対する心構えが大きく変わってきていることを感じております。私共僧侶には、このような時代の中で何ができるかを考え、檀信徒の皆様の心に寄り添い、安心してお参りしていただく、そのような寺院であることを目指し護寺発展に努めております。真言宗の宗祖弘法大師を始め、歴代の住職が繋いでこられた法燈を絶やすことなく、次の世代へと渡せられるよう精進して参ります。

 また、平成26年に高野山団体参拝を目的とした「団参実行委員会」が発足いたしましたが、平成28年からは『六か寺檀信徒連絡協議会(略称:六檀連)』として活動していくこととなりました。年に2回、情報交換の為、各寺の代表者と理事会を開き、お盆には「ろっかじいだより」を発行しております。今後も、「六檀連」を基軸に、団体参拝に限らず、各寺の連携を密にして、葬儀・法要・行事等、檀信徒の皆様の利益(りやく)となるように取り組んでいきたいと存じます。

住職 丸山修史