桜澤山 妙音寺
妙音寺の山号は桜澤山、宗派は真言宗単立となっています。
火災によって古記録などが失われ、開山・開基などは不詳です。 約500年前、法印長慶によって創立されたものと言われています。
昭和55年(1980)の火災後、昭和58年(1983)に現在の本堂が建立されました。
本堂内の様子です。妙音寺本尊の十一面観自在菩薩が祀られています。
妙音寺境内です。日当たりの良い広々とした敷地と、立派にそびえる山門が特徴的です。
本堂昭和再建之記
当山の草創は詳らかとしないが約五百年前文明年間中、法印長慶に依り本尊十一面観自在を祀り、櫻澤山妙音寺観自在院喜多坊として創立されたものと考察される
保存された棟札二枚中一は元禄年間の再建其の後寛政五年法印祐昭代に 間口七間三尺奥行六間真言形式に依る大伽藍が建立され聳立され今日に至った
然るに昭和五十五年三月十四日午前十一時出火不幸祝融の見舞うところとなり、本堂本尊過去帳仏具寺宝庫裡一切が灰燼に帰した
檀徒之を悲しみ合議再建を志し、富山県髙岡市より、金身十一面観自在の尊像を調弁之を迎へ寄進に依る仏具荘厳相整い、昭和五十八年十一月二十日吉祥日、段との浄戝に依り遂に本堂の落慶法要を見る
爾来檀信徒、本尊本堂の端麗を賛え理趣を讃じて欽仰合掌し寺域を整備して今日に至る
今後当山の法燈消ゆることなく、十一面観自在の仏徳を稟け興隆護持を誓う
こゝに後世のため昭和再建の所似を石に刻み之を遺す
所在地
〒369-1202 埼玉県大里郡寄居町桜沢683